会長挨拶
はじめまして。この度若輩ながら会長を務めさせて頂きます、さいきじんクリニック.の齋木豊徳(サイキトヨノリ)です。
昨今、日本の医療事情も大変厳しいものとなってまいりました。約13年で20兆円の医療費増加で今後の医療体系、皆保険制度の崩壊は目と鼻の先と思われます。アメリカでは国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health : NCCIH)が有名な国立衛生研究所(NIH)に属する政府機関として1998年よりメリーランド州ベゼスダに設立されています。つまり諸外国は豊富なデータの元、代替補完医療の必要性を国家を挙げて行っております。
一方日本は先日の日本経済新聞(2018.6.21)にて研究においても遅れている (アジアの伸び率400%、米国86%、日本 12%)と言われていますし、医療においても特に諸外国と比較して遅れている感は否めません。こんな時こそ「真実に耳を傾ける」ことが重要であります。その真実を語ってくるのは実は治療を受ける患者さんなのです。なぜ既存の方法で治らないのか?なぜ抗がん剤の開発ばかりを行っているのか?多くの患者さんがすがる思いでいるのも事実であります。
最近、パラダイムシフトという言葉があります。これは簡単に申しますと科学者集団に共有されているパラダイム(その時代の支配的なものの考え方)がある時点で革命的に非連続的に変化することであります。つまり今の固定概念を覆すということであります。もしかしたら我々の歩みは遅々としたものかもしれません。また西洋医療の研究からしたらエビデンスレベルの低いものなのかもしれません。しかし西洋医療に敵対する手法は今までうまくいった試しはありませんし、けして主張を変えるわけではありませんが「患者さんを救う」という共通の目的に向かいより西洋医療と代替補完医療を組み合わせた考え(=統合医療)を進めていけたら幸いに思っております。
このような経緯から私はこのサンタエコ医療研究会の3つの理念を挙げることにしました。
- 1)生物と環境に配慮した活動を徹底的に考え行う
- 2)西洋医療、代替補完医療を否定的に排除するものでなく、あわせて統合医療的アプローチを行う
- 3)さらにサンタエコ医療を実践できる人材育成を行い社会貢献へ繋げる(来たるべく医療崩壊に備え)
この会に賛同して頂ける皆様はサンタエコ医療のサンタクルーと思っております。こじんまりとした団体でもいい、ですが一定のルールを持って強い団体になるために皆様で一緒にこの会を発展させていけたら幸いです。
医療法人 福徳永会 さいきじんクリニック
副会長挨拶
ご挨拶申し上げます。ご縁がありまして副会長を務めさせていただきました、皮脳療法研究会 主宰 八巻滋倶です。
約45年前に代替医療という言葉を知りました。教えてくださったのは、小坂隆雄医学博士でした。小坂先生とはその後もお付き合いさせていただき、数多く学ばせていただきました。その出会いの中で、健康産業に身を置くことに決め、そのスタートとして鍼灸学校に進み鍼灸師となりました。約30年間鍼灸治療を土台に、数多くの代替医療を実践してきました。後に、むずかしくなかなか実行出来ない代替医療の健康法を推進するより、身近にある健康法を、ひとりひとりに伝える方向に「舵」を切り日常生活の中にある、間違いがある食生活や心のあり方等を具体的に皆様へお伝えする機会を作りながら、若輩ながら今日まで実行してきました。
病気を治すのは、本人自身です。それにはどうしても自分の病気を知ることです。漢方医学では全体を見て「証」を捉え治療を行います。ですが、科学的な数値等の表現の出来ない難しさがあります。そこで、西洋医学の検査も必要になることもあると思います。そうして病名を知ったなら、西洋医学の治療を受けるか、代替医療で治療するのか、選択が生まれます。どちらにおいても、完治することですが、中にはむずかしく判断できない場合もあります。
サンタ・エコ医療研究会は、西洋医学の利点と代替医療の利点を、組み合わせた「統合医療」の分野に力を入れ、心身の健康に結びつけて行ける会としたく思います。微力ながらお役に立てるのであれば、今までの経験を生かしたく思います。会長のお荷物にならないように、補佐として。
皮脳療法研究会 主宰